旅行なら楽天トラベル
生田家の朝 [日記]
日テレが開局65周年を記念して立ち上げたドラマプロジェクトから誕生した「期間限定のショートドラマ」といえば、12月10日からスタートした朝ドラ「生田家の朝」(月~金:7時50分頃)である
当初は、「NHKのパクリ」と批判されたものの、いやいやどうして、しっかり視聴率を獲得しているという。
とはいえ、本家本元の「まんぷく」(NHK総合:月~土・8時~8時15分)の視聴率は21.5%。
ビデオリサーチ「12月10日~12月16日」の結果で、関東地区の数字だ。これほどの数字となると、「ドラマ視聴率ベスト10」の第1位となる。
一方の「生田家の朝」は、そんなレベルではない。だが、日テレ社内では高い評価を得ているという。これは一体、どういうことか。
謎を解く鍵になるのはマイナビニュースが12月23日に報じた「日テレ朝ドラ『生田家の朝』瞬間11.0%記録 あばれる君が24日登場」だ。
この記事で、18日に放送された「生田家の朝」は毎分最高視聴率で11%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録したとある。
そして、「生田家の朝」は、情報番組「ZIP!」(月~金・午前5時50分~8時)の中で放送されている。「ZIP!」の平均視聴率は7.9%(同)。これが意味するところを、日本テレビの関係者に読み解いてもらおう。
「『生田家の朝』は、企画と主題歌が福山雅治(49)、脚本をバカリズム(43)、主演がユースケ・サンタマリア(47)と尾野真千子(37)という気合いの入ったキャスティングです。初回は濃厚なキスシーンに批判の声が上がったりもしましたが、順調に視聴率を上げています。そこで、日テレは4月以降のレギュラー化を本格的に検討し始めました」
視聴率11%のドラマが高く評価された理由。答えを先に言えば、「ZIP!」のテコ入れに成功したからだ。
「『ZIP!』の毎分視聴率を見ると、近年は7時50分から徐々に下がっていました。ところが『生田家の朝』が始まると、右肩上がりに変わりました。朝の番組は特に、視聴者は習慣で番組を見ます。視聴率の変動は少ないのが普通です。ところが『生田家の朝』は『ZIP!』の平均視聴率を上げただけでなく、午前8時から始まる『スッキリ』の序盤視聴率も上げたんです」(同・関係者)
となると、新たな疑問が浮かぶ。連ドラを開始する前、午前7時50分からの視聴率を下げていた「ZIP!」のコーナーとは一体、何だったのだろうか?
「答えは『MOCO’Sキッチン』です。根強いファンのいるコーナーであることは間違いありません。『生田家の朝』が始まったことで休止扱いになった時も、『告知がなかった』という怒りの声がネット上を賑わせたほどです」(同・関係者)
日テレの編成部は、それなりの覚悟を持ってドラマ放送を決定したという。「MOCO’Sキッチン」のリニューアルは不可と判断し、「ZIP!」のテコ入れとして強行。その“賭け”に勝利したのだ。かといって、「MOCO’Sキッチン」が終了するのかと言うと、それは違うようで…。
「『MOCO’Sキッチン』はムック本や調理器具の売れ行きが好調です。また番組自体も地方局や台湾に販売できています。DVDやHuluのオンデマンド配信でも、そこそこの人気です。要するに『放送外収入』が、なかなか馬鹿にならないのです。ただ、もう1つ、日テレにとって極めて重要な問題があります。それは、『MOCO’Sキッチン』の速水もこみち(34)が研音に所属しているということです」(同・関係者)
日テレ「生田家の朝」がまさかの大成功、「速見もこみち」はリストラされるのか
研音所属の日テレ・読売テレビのドラマ出演状況【女優篇】
関係者によると、「ここ数年、日テレのドラマは研音所属の俳優を多くキャスティングしている」という。そこで調べて、表にまとめてみた。
確かにベテラン、スター、期待の若手と、バランスよく名前が並んでいる。圧倒的だ。これを敵に回すわけにはいかないだろう。日テレの関係者が言う。
「速水もこみち本人も『俳優業より、料理を仕事のメインにしたい』と番組スタッフに語っているそうです。そこまで熱心だと、日テレとしても無下にはできない。さらに研音も主演のできる女優、男優を盾に、『「MOCO’Sキッチン」を終了させないでください』と強く言ってきているそうです」
日テレ「生田家の朝」がまさかの大成功、「速見もこみち」はリストラされるのか
研音所属の日テレ・読売テレビのドラマ出演状況【男優篇】
似たケースは、女優の片瀬那奈(37)だという。日テレ系列の「シューイチ」(日曜:午前7時30分~9時55分)で司会を務めている。本人も事務所も「居場所が見つかった」と喜んでいるそうだが、研音が俳優を豊富に抱えているからこそ、実現しているキャスティングなのは間違いない。
朝の連ドラは続けたい。だが、「MOCO’Sキッチン」を止めるわけにはいかない。板挟みになった格好の日テレだが、何とか解決策をひねり出そうとしている。
「まず、『MOCO’Sキッチン』は続行の方針だそうです。その上で、朝の連ドラも続けるべく検討中です。今のところ、朝ドラを『スッキリ』の中で放送する案が有力です。具体的には午前8時15分からのスタート。NHKの朝ドラを見ていた視聴者に、日テレへ来てもらおうという作戦です」
一石二鳥の解決策。もこみちも、これならホッと一安心だろう。
週刊新潮WEB取材班
2019年1月3日 掲載
当初は、「NHKのパクリ」と批判されたものの、いやいやどうして、しっかり視聴率を獲得しているという。
とはいえ、本家本元の「まんぷく」(NHK総合:月~土・8時~8時15分)の視聴率は21.5%。
ビデオリサーチ「12月10日~12月16日」の結果で、関東地区の数字だ。これほどの数字となると、「ドラマ視聴率ベスト10」の第1位となる。
一方の「生田家の朝」は、そんなレベルではない。だが、日テレ社内では高い評価を得ているという。これは一体、どういうことか。
謎を解く鍵になるのはマイナビニュースが12月23日に報じた「日テレ朝ドラ『生田家の朝』瞬間11.0%記録 あばれる君が24日登場」だ。
この記事で、18日に放送された「生田家の朝」は毎分最高視聴率で11%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録したとある。
そして、「生田家の朝」は、情報番組「ZIP!」(月~金・午前5時50分~8時)の中で放送されている。「ZIP!」の平均視聴率は7.9%(同)。これが意味するところを、日本テレビの関係者に読み解いてもらおう。
「『生田家の朝』は、企画と主題歌が福山雅治(49)、脚本をバカリズム(43)、主演がユースケ・サンタマリア(47)と尾野真千子(37)という気合いの入ったキャスティングです。初回は濃厚なキスシーンに批判の声が上がったりもしましたが、順調に視聴率を上げています。そこで、日テレは4月以降のレギュラー化を本格的に検討し始めました」
視聴率11%のドラマが高く評価された理由。答えを先に言えば、「ZIP!」のテコ入れに成功したからだ。
「『ZIP!』の毎分視聴率を見ると、近年は7時50分から徐々に下がっていました。ところが『生田家の朝』が始まると、右肩上がりに変わりました。朝の番組は特に、視聴者は習慣で番組を見ます。視聴率の変動は少ないのが普通です。ところが『生田家の朝』は『ZIP!』の平均視聴率を上げただけでなく、午前8時から始まる『スッキリ』の序盤視聴率も上げたんです」(同・関係者)
となると、新たな疑問が浮かぶ。連ドラを開始する前、午前7時50分からの視聴率を下げていた「ZIP!」のコーナーとは一体、何だったのだろうか?
「答えは『MOCO’Sキッチン』です。根強いファンのいるコーナーであることは間違いありません。『生田家の朝』が始まったことで休止扱いになった時も、『告知がなかった』という怒りの声がネット上を賑わせたほどです」(同・関係者)
日テレの編成部は、それなりの覚悟を持ってドラマ放送を決定したという。「MOCO’Sキッチン」のリニューアルは不可と判断し、「ZIP!」のテコ入れとして強行。その“賭け”に勝利したのだ。かといって、「MOCO’Sキッチン」が終了するのかと言うと、それは違うようで…。
「『MOCO’Sキッチン』はムック本や調理器具の売れ行きが好調です。また番組自体も地方局や台湾に販売できています。DVDやHuluのオンデマンド配信でも、そこそこの人気です。要するに『放送外収入』が、なかなか馬鹿にならないのです。ただ、もう1つ、日テレにとって極めて重要な問題があります。それは、『MOCO’Sキッチン』の速水もこみち(34)が研音に所属しているということです」(同・関係者)
日テレ「生田家の朝」がまさかの大成功、「速見もこみち」はリストラされるのか
研音所属の日テレ・読売テレビのドラマ出演状況【女優篇】
関係者によると、「ここ数年、日テレのドラマは研音所属の俳優を多くキャスティングしている」という。そこで調べて、表にまとめてみた。
確かにベテラン、スター、期待の若手と、バランスよく名前が並んでいる。圧倒的だ。これを敵に回すわけにはいかないだろう。日テレの関係者が言う。
「速水もこみち本人も『俳優業より、料理を仕事のメインにしたい』と番組スタッフに語っているそうです。そこまで熱心だと、日テレとしても無下にはできない。さらに研音も主演のできる女優、男優を盾に、『「MOCO’Sキッチン」を終了させないでください』と強く言ってきているそうです」
日テレ「生田家の朝」がまさかの大成功、「速見もこみち」はリストラされるのか
研音所属の日テレ・読売テレビのドラマ出演状況【男優篇】
似たケースは、女優の片瀬那奈(37)だという。日テレ系列の「シューイチ」(日曜:午前7時30分~9時55分)で司会を務めている。本人も事務所も「居場所が見つかった」と喜んでいるそうだが、研音が俳優を豊富に抱えているからこそ、実現しているキャスティングなのは間違いない。
朝の連ドラは続けたい。だが、「MOCO’Sキッチン」を止めるわけにはいかない。板挟みになった格好の日テレだが、何とか解決策をひねり出そうとしている。
「まず、『MOCO’Sキッチン』は続行の方針だそうです。その上で、朝の連ドラも続けるべく検討中です。今のところ、朝ドラを『スッキリ』の中で放送する案が有力です。具体的には午前8時15分からのスタート。NHKの朝ドラを見ていた視聴者に、日テレへ来てもらおうという作戦です」
一石二鳥の解決策。もこみちも、これならホッと一安心だろう。
週刊新潮WEB取材班
2019年1月3日 掲載
タグ:生田家の朝