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日本初のプロコスプレイヤー・えなこ [日記]

全国各地で行われるコミックマーケットをはじめとした同人誌即売会では、アニメやゲームなどのキャラクターに扮するコスプレが人気だ。プロコスプレイヤーとは、コスプレを職業とし、コスプレの仕事で生計を立てている人のことをさす。

 日本で最初に“プロコスプレイヤー”と呼ばれたえなこは、コミケ(コミックマーケット)や撮影会などを活動の場としており、人気雑誌の『週刊ヤングジャンプ』で表紙グラビアを飾った経験もある。地震・豪雨災害の被災地支援のために、チャリティー撮影会も主催し、義援金268万円が集まったという。

 えなこによると「テレビや雑誌に出始めた2年ほど前からプロコスプレイヤーと呼ばれるようになった」という。名付け親は週刊ヤングジャンプの編集部の池永亘氏。池永氏によると「グラビアに載せたきっかけは、初めて会ったとき、ほぼ直感でこの子なら大丈夫だ、絶対に人気になると思った」という。“プロコスプレイヤー”と名付けた理由は「仕事への情熱や、コスプレに対する向き合い方が職人のようなプロだったから」と説明した。また、どんなメイク・髪色も似合うえなこは、コスプレイヤーとして稀な存在とも評した。

 写真集も出版しており、大きな収入になる。自費出版のため書店では購入できず、年に2回開催されるコミケなどで買うことができる。コミケは3日間で50万人以上の人が訪れる大きなイベントで、えなこは「今年の夏は1日で1000万円の売上げがあった」と語る。

 写真集1冊の値段は1500円~2500円。自費出版で多くは刷れないという事情からの価格設定だという。写真集は完全セルフプロデュースで、スタジオやカメラマンなどを自分で手配し、衣装やポーズもすべて自分で決めている。

 コスプレをする上でのコストも安くはない。衣装は3000円~5000円で制作できるものもあるが、数十万円以上かかるものもあるという。えなこは「自分で作るしかなくて、布をたくさん使った衣装だと数十万円とか……こだわればこだわるほどお金がたくさん必要なので」と苦労を語る。

写真集以外での収入源の1つは、アニメ・ゲームの会社から依頼されるイベント出演だ。アニメやゲームのキャラクターのコスプレをして、商品をPRする。報酬は内容によってピンキリではあるものの、大体1ステージで30~40万円程度だという。

 今でこそプロコスプレイヤーとして活躍しているえなこだが、最初は趣味でコスプレを始めただけだった。一時は学業に専念するため、コスプレ活動を休止。時間ができたため、それまで経験のなかったメイドカフェのアルバイトをどうしてもやりたいと思い立ち、地元・名古屋でアルバイトを始めた。

「ファンの女性が東京からバイト先までやって来て『またコスプレやらないんですか?』と聞いてくれた。そのときは『今は学生生活とバイトが楽しいので』と答えたのですが、その後も何度かバイト先に来てくれて『(コスプレに)戻らないんですか?』と声をかけてくれた。だんだん『もう一度やってもいいかな』と思うようになって、また活動を始めたんです」

 ファンの熱烈な要望に応え、えなこは3~4年ほど前にコスプレイヤーとして復帰。今ではプロコスプレイヤーと呼ばれるまでになった。大好きな趣味が仕事になったことで、えなこは「世界が180度変わった」と語る。

「大切なのは、コスプレをするキャラクターのイメージを壊さないこと。アニメやゲームが好きという気持ちを忘れないこと。好きなキャラクターを尊いと思うこと。もともと、アニメ・ゲームが好きでコスプレをやるようになった。キャラクターを大切にしたいという思いが強いので、この気持ちを忘れないことで、よりコスプレに気持ちが入る」

 「何歳までコスプレをやりたい?」と聞かれたえなこは「キャラクターの中には、歳をとらないとできないキャラクターもいるので、コスプレの可能性は無限だと思う」といい、「私が飽きるまで、好きなだけ好きなようにやっていきたいと思います」と、まさにプロの“神回答”。これからもコスプレを続けることを宣言した。

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